『依存症な君へ』
NPO法人未来へ
更新日時:11月6日 11時24分
命を守る支援思想「ハームリダクション」の現場と真実を明かす一冊
報道関係各位 2026年10月26日
「あなたに、やめさせることを捨てる勇気はありますか?」児童自立援助ホームで子どもたちと向き合い続けた12年間の実践記録『依存症な君へ』 10月31日刊行
NPO法人未来への理事 藤本優が執筆 市販薬OD・自傷・ゲーム依存—それは命懸けの「最後の生存戦略」だった。命を守る支援思想「ハームリダクション」の現場と真実を明かす一冊。
吉備人出版(岡山県岡山市)は、児童自立援助ホームの現場で12年間にわたり子どもたちの支援に携わってきた藤本優による新刊『依存症な君へ』を、2026年10月31日(土)に発売いたします。
市販薬の過剰摂取(OD)、リストカットなどの自傷行為、終わりの見えないオンラインゲームへの没頭——いま、多くの子どもや若者たちが過酷な依存や自傷の淵に立たされています。家族や支援者は「今すぐやめなさい」「自分を大切にして」と願い、正しさを求めますが、その禁止や指導がときに子どもを追い詰め、孤立を深めてしまう現実があります。
本書は、彼らの行動を「非行」ではなく、耐え難い現実を生き抜くための「自己治療」「最後の生存戦略」として捉え直し、禁止よりも命を守ることを最優先にするアプローチ「ハームリダクション(被害低減)」の視点から、綺麗事ではない支援のリアルと向き合い方を提示する実践の書です。
本書のポイント
「やめさせること」よりも「今ある命を守る」——ハームリダクションの実践
かつてHIV感染拡大防止のために清潔な針を配った活動から始まった「ハームリダクション」。「やめなくていい」という関わりは決して放任ではなく、どれほど不格好であっても生き延びることを支え続ける支援者の覚悟です。本書では、この思想を日本の子ども・若者支援の現場に応用した実例を紐解きます。
児童自立援助ホームの現場で刻んだ「12年間の泥臭い記録」
ネグレクトや家庭内暴力(DV)にさらされ、死の淵で必死に「わら」を掴もうとしていた子どもたちの日常と、自らの心をすり減らしながら関わり続けた支援の現場を克明に記録。現場の苦闘と葛藤を余すところなく伝えます。
「正しさ」に疲れ果てた保護者・支援者への具体的な処方箋
子どもを想うあまり正論で追い詰めてしまい、罪悪感に苛まれる親や、実効性のない「禁止」に限界を感じている教育・福祉従事者に向けて、絶望の暗闇を照らす具体的な寄り添い方を示します。
著者メッセージ(本書まえがきより抜粋)
子どもたちにとって、薬や自傷、デジタルの光は、決して遊びや非行ではありません。
現実世界の耐え難い苦痛から一瞬でも逃れ、死の淵で生き延びるために、彼らがその震える指先で必死に掴んだ「わら」であり、命懸けの「自己治療」だったのです。
ハームリダクションとは、一言で言えば、「やめさせることよりも、今、ここにある命を守ることを最優先にする」という、理屈を超えた究極の全肯定です。「正しさ」に疲弊し、罪悪感に夜も眠れぬ思いで悩んでいるご家族へ。
実効性のない「禁止」に限界を感じ、現場で心をすり減らしている支援員のあなたへ。この本が、あなたと、あなたの大切な人の暗闇をそっと照らす「灯」となることを、心から祈っています。
書籍概要
書名:依存症な君へ
著者:藤本 優
出版社:吉備人出版
発売日:2026年10月31日
判型/頁数:四六判/並製
定価:1500+税
著者プロフィール
藤本 優(ふじもと・まさる) NPO法人未来へ理事
児童自立援助ホームをはじめとする福祉現場で12年間にわたり困難を抱える子ども・若者の支援に従事。虐待やDV、市販薬オーバードーズ(OD)、自傷行為、ネット・ゲーム依存など、生死の境に立つ若者たちと向き合い続け、従来の「禁止・排除」型アプローチの限界を痛感。命の維持と人権の尊重を第一義とする「ハームリダクション」の視点を取り入れた現場支援の啓発に取り組んでいる。
本件に関するお問い合わせ先
吉備人出版(きびとしゅっぱん)所在地:〒700-0823 岡山県岡山市北区丸の内2-11-22
TEL:086-235-3456 公式サイト:https://www.kibito.co.jp/

