2026年版 日本における「働きがいのある会社」シニアランキング発表
Great Place To Work (R) Institute Japan
更新日時:9月24日 10時00分

シニアの「貢献実感」全年代で最高、働きがいは最低―シニアの貢献実感を“働きがい”につなげる職場とは

2026年9月24日
株式会社働きがいのある会社研究所
(Great Place To Work® Japan)

世界約170ヶ国で「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行う働きがいのある会社研究所(Great Place To Work® Institute Japan、本社:東京都港区、代表取締役社長:荒川陽子)は、2026年版 日本における「働きがいのある会社」シニアランキング(以下、シニアランキング)を9月24日に発表しました。

シニアランキングの発表にあわせて、当社が保有する従業員調査データを分析したところ、シニア一般従業員の会社貢献実感は全世代で最高だった一方、働きがいは全世代の中で最も低いことが明らかになりました。本調査では、こうしたシニアの働きがいの実態や企業間の違いを分析し、シニアがいきいきと働き続けるための組織づくりのポイントを探りました。

 

シニアランキング概要

・名称:2026年版 日本における「働きがいのある会社」シニアランキング

・調査参加企業数:719社

・評価基準:①管理職を除くシニアの従業員アンケートの結果、②シニア従業員比率などの基本会社データ

・評価対象:上記参加企業のうち、2025年6月〜2026年5月に「働きがい認定」を取得した企業

 

※当データ使用の際は「株式会社働きがいのある会社研究所による調査」とクレジットの記載をお願いいたします。

※本調査では55歳以上を「シニア」と定義しています。

 

サマリー

・2026年版 日本における「働きがいのある会社」シニアランキングでは、対象期間中にエントリーした719社のうち、一定水準以上の働きがいが認められた「働きがい認定企業」から、シニア(管理職を除く55歳以上)の働きがいが特に高い企業を各規模10社・計30社選出した

 

・調査企業全体ではシニア(55歳以上)の「貢献実感」は72.9%で全年代最高 一方、「働きがい」評価は25歳以下より16.7ポイント低い

 

・会社に貢献していると感じていても、「働きがいのある会社」だとは感じられないシニアが約4分の1

 

・若手の働きがいは高い一方シニアの働きがいは低い企業では、採用の適合感や人員配置、公平な扱いに差

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609246476-O2-AE8HlZgA

 

2026年版 日本における「働きがいのある会社」 シニアランキング選出企業

 ※()内は、本社所在地/業種

・⼤規模部門(1,000人以上)

1位 Cisco(東京都/情報技術)

2位 ディスコ(東京都/製造・生産)

3位 日本ヒューレット・パッカード(東京都/情報技術)

4位 電通総研(東京都/情報技術)

5位 Applied Materials Southeast Asia(東京都/製造・生産)

6位 DHL(海外/運輸)

7位 Siemens Healthineers AG(東京都/ヘルスケア)

8位 アッヴィ(東京都/バイオテクノロジー・医薬品)

9位 Kyndryl(東京都/情報技術)

10位 DXCテクノロジー・ジャパン(東京都/情報技術)

 

・中規模部⾨ (100~999人)

1位 プロロジス(東京都/不動産)

2位 インテージヘルスケア(東京都/ヘルスケア)

3位 Pure Storage(東京都/情報技術)

4位 ヤッホーブルーイング(長野県/製造・生産)

5位 レノボ・ジャパン(東京都/エレクトロニクス)

6位 システムズ(東京都/情報技術)

7位 Cadence(神奈川県/情報技術)

8位 ワークデイ(東京都/情報技術)

9位 Synopsys(海外/情報技術)

10位 ユニオンシステム(大阪府/情報技術)

 

・⼩規模部⾨ (25~99人)

1位 シック・ジャパン(東京都/製造・生産)

2位 白水学園(福岡県/教育・研修)

3位 Lumen Technologies(海外/電気通信)

4位 日本リミニストリート(東京都/情報技術)

5位 いわい(茨城県/小売)

6位 Docusign(東京都/情報技術)

7位 BrainForest(愛知県/建築、設計)

8位 Broadridge Financial Solutions(東京都/金融サービス・保険)

9位 Rockwell Automation(東京都/産業用サービス)

10位 Genesys Cloud Services, Inc.(東京都/情報技術)

 

2026年版シニアランキング第1位は、Cisco(大規模部門/情報技術)、プロロジス(中規模部門/不動産)、シック・ジャパン(小規模部門/製造・生産)で、Ciscoは初入賞、プロロジスは昨年5位からの躍進、シックジャパンは2年連続の受賞となりました。各社の評価ポイントは以下の通りです。

 

・大規模部門1位 Cisco(東京都/情報技術)

シニア社員からは、特に「報酬に対する納得感が高い」、「仕事に行くことが楽しみである」、「福利厚生・メリットが充実している」に関する項目が高く評価されました。公正な処遇が徹底され、シニア世代が納得感を持って活躍できる職場です。

 

・中規模部門1位 プロロジス(東京都/不動産)

シニア社員からは、特に「安心して働ける環境がある」、「能力開発の機会が与えられている」、「ワークライフバランスが奨励されている」に関する項目が高く評価されました。安心して働ける基盤の上で、学びや生活との両立を図れることが、シニア社員の働きがいを後押ししています。

 

・小規模部門1位 シック・ジャパン(東京都/製造・生産)

シニア社員からは、特に「報酬に対する納得感が高い」、「安心して働ける環境がある」、「ワークライフバランスが奨励されている」に関する項目が高く評価されました。処遇への納得感と安心して働ける環境が両立し、シニア社員の安定した活躍を支えています。

 

ランキング詳細はこちら:https://hatarakigai.info/ranking/senior/

 

以下、シニアランキングの発表にあわせて、「働きがいのある会社」調査参加企業全体から見えたシニア従業員の傾向を紹介します。

 

調査分析①:シニアの「貢献実感」は72.9%で全年代最高 一方「働きがい」評価は25歳以下より16.7ポイント低い

年代別に「会社に貢献していると思う」割合を見ると、25歳以下では64.7%なのに対し、年代が上がるにつれて割合は高まり、55歳以上では72.9%と全年代で最も高くなりました。

一方、「総合的に見て、働きがいのある会社だと言える」の肯定率は、25歳以下の78.2%をピークに年代が上がるにつれて低下し、55歳以上では61.5%と全年代で最も低い結果となりました。

つまりシニア(55歳以上)には「自分は会社に貢献している」という実感を持つ人が多い一方で、「この会社は働きがいのある会社だ」という総合評価は相対的に低いという、対照的な傾向が見られました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609246476-O3-0W1eQ1cQ

 

また、会社への貢献実感を持っているシニアでも、そのうち26.3%、約4人に1人が「総合的にみて『働きがいのある会社』だと言える」には肯定的に回答していないことが分かりました。

 

調査分析②:若手の働きがいは高い一方、シニアの働きがいは低い企業では採用の適合感や人員配置、公平な扱いに差

若手(34歳以下)とシニア(55歳以上)で「総合的にみて『働きがいのある会社』だと言える」の認識ギャップが大きい企業とギャップが小さい企業を比較したところ、採用の適合感、仕事の割り当てや人の配置、公平な扱いなどに特に大きな差が見られました。

例えば、「経営・管理者層は、この会社に合った人を採用している」のギャップ小企業の世代差はわずか1.7ポイントなのに対し、ギャップ大企業では28.4ポイント(シニアが28.4ポイント低い)の差がありました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609246476-O4-nS9Q3873

 

代表取締役社長 荒川 陽子 コメント

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609246476-O5-tH7ysgXf

少子高齢化や人手不足が進む中、豊富な知識や経験を持つシニア人材が、いきいきと力を発揮できる職場づくりは、企業にとってますます重要になっています。

今回の調査分析からは、55歳以上のシニアにおいて、自身の会社への貢献実感と、会社全体に対する働きがいの評価との間にギャップがある傾向が見えてきました。 本人が実感している貢献を働きがいにつなげるためには、能力や経験を生かせる仕事への配置、働きに見合った報酬、年齢にかかわらない公正な評価や処遇などが必要ですが、これはシニアに関わらず、全世代共通に求められるものだと考えています。ただし、シニア層には独特の課題があります。最大の問題は「役割喪失感」です。日本企業では昇進機会が限定的で、55歳以上はキャリアの「終わり」を意識させられます。貢献実感がありながら働きがいがない層は、自分の価値を感じつつも、その先に見える未来が限定的だからではないでしょうか。さらに、世代間の価値観ギャップ(長期雇用vs成果主義)、身体的・心理的な変化への対応不足、定年という時間的制約への不安が重なります。

解決には、「昇進以外のキャリアパス」の創出が急務です。 スペシャリスト職、メンター職など、新しい役割定義を用意することが必要です。同時に、経営層がシニアの歴史的貢献を明確に認識・発信し、段階的な働き方調整と定年後のキャリア支援を行うことも必要です。今回の調査でも、シニアの働きがいが相対的に低い企業では、仕事の割り当てや人員配置、報酬、公平な扱いといった職場運営の面で、世代間の認識差が大きい傾向が見られました。

今回のシニアランキング選出企業は、シニアが年齢にとらわれず力を発揮し、働きがいを持って活躍できる職場づくりのロールモデルです。各社の実践が、世代を超えて誰もが働きがいを持てる職場づくりのヒントとなり、より多くの企業に広がっていくことを期待しています。

 

「働きがいのある会社」調査 概要

Great Place To Work®の調査モデルに基づく2種類のアンケートで構成される。働く人へのアンケートの結果が一定水準を超えた企業が「働きがい認定企業」として認定され、ランキングの評価対象となる。

・働く人へのアンケート: 選択式設問(60問)・自由記述式設問(2問)・属性・認識を問う設問(8問)に、働く人が無記名で回答

・会社へのアンケート: 企業文化や会社方針、人事施策(採用、経営層からの意見浸透、従業員からの意見聴取、人材育成、ダイバーシティ、ワークライフバランス、社会・地域貢献活動など)の具体的な取り組み内容を会社として回答

 

本リリースにおける調査分析について

・調査内容:Great Place To Work® Japan「働く人へのアンケート」の60設問

・分析対象者:アンケート実施企業における全年代の一般従業員(管理責任がない)

・回答時期:2024年7月~2025年9月

・有効回答数:120,565人

 

会社概要

会社名:株式会社働きがいのある会社研究所(Great Place To Work® Institute Japan)

所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦3-16-16 住友不動産田町ビル東館 4F

設立 :2009年4月1日

資本金:7,500万円

代表取締役社長:荒川 陽子(あらかわ・ようこ)

会社URL:https://hatarakigai.info/

年代別の「貢献実感」と「総合的な働きがい」
2026年版 日本における「働きがいのある会社」シニアランキング
代表取締役社長 荒川陽子
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