情報漏洩をなくす、漏洩しても次の被害につなげない未来を目指す無数鍵多重時変成立点理論の6件目特許取得
株式会社Kトラスト
更新日時:8月13日 18時30分
暗証番号を覚え続ける時代から、 「人に負担をかけず、成立条件そのものが変わり続ける」セキュリティへ
令和8年8月13日
http://www.ktrust.info
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暗証番号を覚え続ける時代から、 「人に負担をかけず、成立条件そのものが変わり続ける」セキュリティへ ― 17件の特許査定のうち6件目の特許権設定登録へ ―
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株式会社Kトラストの竹内祐樹は、次世代セキュリティ構想「無数鍵多重時変成立点理論」に関連する知的財産群について、6件目となる特許権の設定登録が完了したことをお知らせいたします。
今回登録された特許は、特許第7896833号「情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システム」です。
現在までに関連する考案出願審査について17件の特許査定を受けており、このうち6件について特許権の設定登録が完了しました。
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■ 私たちが目指すのは、「情報を絶対に漏らさない」だけではありません
インターネット社会では、企業、行政機関、金融機関、医療機関、EC、SNSなど、あらゆる場所に大量の情報が保存されています。もちろん、情報漏洩そのものを防ぐことは極めて重要です。しかし、これからの社会では、それだけでは十分ではありません。なぜなら、漏洩した情報が、
フィッシング詐欺→ なりすまし→ アカウント侵入→ 不正送金→ 不正購入→ 個人・企業へのさらなる攻撃
というように、次の犯罪のために再利用される可能性があるからです。つまり、本当に考えなければならない問題は、「情報が漏れたか」だけではなく、「漏れた情報だけで次の攻撃を成立させられるのか」という点です。
私たちは、ここを変えたいと考えています。
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■ 「情報漏洩をなくす未来」と同時に、「漏洩しても使わせない未来」へ
理想は、情報漏洩そのものをなくすことです。しかし、世界中のすべてのサーバー、端末、ネットワーク、人為的ミス、内部不正、未知の脆弱性を永久にゼロにすることは容易ではありません。そこで重要になるのが、第二、第三の防御です。仮に一部の情報が外部に流出してしまったとしても、その情報を知っているだけでは、次の重要処理を成立させない。この考え方が、本構想が目指す大きな方向性です。
「漏らさない」という第一防衛線に加え、「漏れても成立させない」という第二防衛線を社会に加える。
これにより、情報漏洩から始まるフィッシング、なりすまし、不正ログイン、不正送金などの二次被害・三次被害を抑制する社会基盤を目指します。
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■ もう一つの課題は「人間が暗証番号に合わせ続けている」こと
現在の認証では、「長いパスワードにしてください」「大文字・小文字・数字・記号を入れてください」「同じパスワードを使い回さないでください」「定期的に変更してください」「複数の認証情報を管理してください」といった負担が、人間側に求められることがあります。
セキュリティを強くしようとすればするほど、人が覚えなければならないこと、管理しなければならないことが増える場合があります。その結果、忘れる、使い回す、メモする、単純化する、といった別の問題も生じます。
私たちが目指しているのは、「人間を複雑にする」のではなく、「システム側を複雑・動的にする」という考え方です。
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■ 「暗証番号を複雑にする」から、「成立条件を複雑にする」へ
重要なのは、単純な暗証情報を使えば、それだけで安全になるという意味ではありません。本構想のポイントは、暗証情報そのものの文字数や複雑性だけに安全性を依存させないことです。複数の情報や条件を利用し、その一部の役割を時間とともに変化させ、短期間だけ有効な識別情報を生成する。そして必要な条件がそろったときだけ、重要な処理を成立させる。一度成立した、時間が経過した、あるいは未成立が確定した場合には、短期識別情報を失効させる。このように、「何を知っているか」だけではなく、「今、この瞬間に、必要な条件が成立しているか」を重視する構造です。これにより、人間側に過度な記憶負担を要求せず、システム側で安全性を高めていく方向を目指します。
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■ なぜ「複数暗証」が重要なのか
1個の鍵だけで最後まで進める構造では、その鍵が突破された場合、その先の重要処理まで到達されるリスクがあります。これに対し、複数の成立条件を設け、それぞれを短期化・時変化できれば、「1つ突破された=全部突破された」という構造から離れることができます。しかも重要なのは、単純に鍵を増やすだけではありません。毎回同じ鍵を何個も要求するだけでは、利用者の負担も増えます。
そこで、複数化 × 短期化 × 時変化 × 失効を組み合わせ、人が覚える情報を無制限に増やすのではなく、システム側で成立条件を動かすという考え方が重要になります。
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■ 「ログインできたから安全」ではなくなる
この考え方を発展させることで、認証を入口の1回だけで終わらせないシステム設計も可能になります。
例えば、第1段階:人がログイン→異常検知・端末確認→第2段階:再度、人による成立確認→API・重要処理の直前で再確認→送金・契約・データ変更などを実行
という多段構造です。
つまり、「ログイン後にも、必要な場所で人を再び通す」という発想です。一度ログインしたからといって、その後のすべての処理を無条件に許可するのではありません。重要な処理へ進むたびに、新しい成立条件を設けることができれば、仮に入口の認証が突破された場合でも、その先へ連続して進むことを難しくする方向に設計できます。
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■ サーバー攻撃・マルウェア等への「追加防御層」に
多重ログイン・多段成立の考え方を応用すれば、各段階の間に、端末状態確認:通信状態確認:マルウェア・異常挙動検査:アクセス経路確認:AIによる異常検知:操作内容確認:時間確認などを組み合わせることも考えられます。
例えば、ログイン①→ 検査→ 成立点①→ API①→ 検査→ ログイン②→ 成立点②→ API②→ 検査→ 最終確定
という構造です。
攻撃者が最初の入口を突破したとしても、それだけで最後の重要処理まで到達できるとは限らない。これが、入口だけを守る発想から、「処理が続く限り、防御も続く」発想への転換です。なお、これは「すべてのサーバー攻撃やウイルスを完全に防止できる」と保証するものではありません。実際の防御性能は実装、運用、検査方式、既存システムとの組み合わせ等によって異なります。
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■ 今回の特許技術
今回登録された特許では、外部から要求された重要な確定処理について、入力データを複数のブロックに分ける→時間窓ごとに役割を抽選する→短期第1識別子・短期第2識別子を生成する→成立条件を判定する→条件成立 →「成立点」として確定処理を実行or条件不成立 →「未成立最終地点」として終了→その結果・拠点・地点・経路・時刻を証跡として記録
という技術構成が採用されています。対象となる「確定処理」は、デジタル上の処理だけに限定されません。
例えば、金融:送金・決済、行政:申請・承認、医療:重要な承認処理、自動車:エンジン始動等、製造業:産業機械の作動、IT:APIによる重要処理などへの応用が想定されています。
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■ 「成立した」だけでなく、「成立しなかった」ことも残す
本技術のもう一つの特徴は、正常に処理された記録だけを残すのではない点です。条件を満たさず重要処理が実行されなかった場合には、「未成立最終地点」として確定し、その事実を証跡として残す構造を備えています。これにより、「実行された」だけではなく、「ここまで来たが、重要処理は実行されなかった」という事実についても、後から検証できる仕組みを目指しています。これは金融、行政、企業監査、事故調査、サイバーセキュリティなど、説明責任が求められる領域において重要な意味を持ちます。
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■分かるように言えば「毎回、鍵穴まで変わる」
従来型の仕組みを、「1つの鍵で玄関を開けたら、そのまま家の奥まで進める」仕組みだとします。
本構想が目指しているのは違います。玄関を開けても、次の扉があります。しかも、次の鍵が変わる。使える時間も短い。必要な条件も変わる。一度使えば無効になる。条件が合わなければ扉そのものが開かない。そして、「どの扉まで正しく通ったのか」も記録します。つまり、「1つの鍵を盗めば終わり」という世界から、「1つを突破しても、その先が成立しない」世界へ。これが私たちの目指す方向です。
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■ 私たちが実現したい社会
私たちの目的は、パスワードを単に新しいパスワードへ置き換えることではありません。
目指しているのは、「人がセキュリティに合わせる社会」から「セキュリティが人を守る社会」への転換です。暗証番号を覚えるストレスを減らす。複雑な暗証番号を人間だけに背負わせない。情報が漏れない社会を目指す。それでも漏れてしまった場合には、その情報を使った次の犯罪を成立させにくくする。一度入口を突破されても、その後の重要処理まで連続して突破されにくい構造をつくる。そして、成立したことも、成立しなかったことも証拠として残す。
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「情報を守る」から、「犯罪を成立させない」へ。「入口を守る」から、「最後まで守り続ける」へ。「複雑な暗証番号を人が覚える」から、「複雑さをシステムが担う」へ。
情報漏洩、フィッシング詐欺、なりすまし、不正アクセス、不正送金などが社会問題となる中、株式会社Kトラストは、知的財産の取得だけを目的とするのではなく、研究・実装・検証・社会実装を通じて、人がより安心してデジタル社会を利用できる新しい安全基盤の構築を目指してまいります。
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【今回の特許概要】
特許番号: 特許第7896833号
出願番号: 特願2026-028168
発明名称: 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、及び情報処理システム
出願日: 2026年2月25日
登録日: 2026年7月21日
位置付け: 「無数鍵多重時変成立点理論」に関連する6件目の特許権設定登録
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【メディア向け要約】
「パスワードを難しくする」のではなく、「突破しても次へ進めない仕組みをつくる」。
株式会社Kトラストの竹内祐樹は、時間とともに変化する複数の短期識別情報と成立条件を用いて重要処理の実行可否を制御し、成立・未成立の双方を証跡化する技術について、6件目となる特許権の設定登録を完了しました。
目指すのは、情報漏洩そのものの防止に加え、漏洩情報を利用したフィッシング、なりすまし、不正ログイン、不正送金などの二次・三次被害を抑制する社会です。
「情報が漏れたら終わり」ではないデジタル社会へ。
人が複雑な暗証番号を覚え続けるのではなく、システム側が複数化・短期化・時変化・失効を担い、重要処理に至るまで安全確認を続ける。
それが、「無数鍵多重時変成立点理論」が目指す次世代セキュリティの方向性です。

















