【空き家も、見えない障害も――学生が切り拓く新しい地域支援】金沢工業大学から2団体が採択。
学校法人金沢工業大学
更新日時:6月30日 13時30分

金沢市「令和8年度 協働のまちづくりチャレンジ事業」学生・高校生部門

金沢工業大学(石川県野々市市)は、金沢市が実施する「令和8年度 協働のまちづくりチャレンジ事業」において、以下の学生2団体が採択されました。

 

●インカレリノベ団体RENOVA! (杉山 遥さん/建築学部 建築学科4年)

「空き家MAP作成スキームスタディ」

金沢の町内会と連携し、学生が空き家マッピングを行うことで空き家問題の解決へ繋げる

 

●起業部(杉森 彩乃さん/工学部 電気電子工学科4年)

Learning Line~見えない障害を越える方法を明らかにする~

当事者や教育現場の声からLD(学習障害)の支援事例集を作成し、金沢市内の支援施設等に設置することで、支援基盤を作る。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202606301715-O1-1SADfPhr

(写真左から)RENOVA! の杉山 遥さん、起業部の杉森 彩乃さん

 

 

【金沢工業大学からの採択団体について】

 

採択団体①

RENOVA!(杉山 遥さん/建築学部 建築学科4年)

■ 団体概要

RENOVA!(リノバ)は、建築・デザイン・まちづくりなど多領域の学生が専門を越えて協働するインカレ型学生団体です。地域や企業と連携した実践型プロジェクトを通じて、社会課題への貢献と価値創造に取り組んでいます。 県内外を含む8つの⼤学の学⽣が参加。メンバー募集も行っています。

■ 採択された事業内容

提案された事業は、「空き家活用の新たな仕組みづくり」をテーマにしたものです。

金沢市内においては、

・空き家の数や所在が十分に把握されていない

・所有者や管理状況が分かりにくい

・活用したい事業者と空き家情報が結びついていない

といった課題が存在しています。

これに対し本事業では、地域住民や町会と連携しながら、学生主体で空き家の実態を調査・整理し、「空き家マップ」を作成します。

具体的には、

・地域との合意形成・フィールドワーク

・空き家の調査・可視化

・データの整理・図式化

・町会へのマップ引き渡し

を段階的に実施します。

さらに、作成した手法や運用ルールをモデル化し、他地域への展開も視野に入れています。

本事業により、

・空き家の把握と利活用の促進

・地域住民・行政・事業者間の情報共有

・持続可能な地域運営の基盤構築

が期待されます。

 

採択団体②

起業部(杉森 彩乃さん/工学部 電気電子工学科4年)

■ 団体概要

起業部は、金沢工業大学の特色ある課外活動プロジェクトのひとつです。多様な異なる専門分野の学生が集まり、「何かに挑戦したい人を応援し、社会課題の解決につなげる」ことを理念に活動している学生団体です。分野横断型の視点と実践的な創造力を強みとしています。 (プロジェクト担当教員:情報デザイン学部 経営情報学科 石原正彦教授)

■ 採択された事業内容

本事業では、学習障害(Learning Disability, LD)に関する支援情報の不足という課題に着目した取り組みを提案しています。現在、国内においてもLDは文部科学省の調査による診断率と実態推定値の間に大きな乖離があります。加えて、公的な機関による情報(例:日本学生支援機構)も限定的です。その為、特に教育の場面において支援を必要としている多くの当事者が適切な支援を受けることができていない現状があります。

提案事業では、

・当事者およびその家族同士による座談会

・早期発見早期対応のために主に義務教育課程の教育現場へのヒアリング

を通じて、具体的な支援方法や配慮事例を収集し、その成果を「対応事例ブック」として体系化します。

この事例集を金沢市内の支援機関等に配布公開することで、

・当事者とその家族が必要な支援にアクセスしやすい環境の整備

・教職員等の教育機関関係者の負担軽減

・適切な支援とその質の向上

につなげることを目指します。尚、個人情報には十分に配慮し、適切な取り扱いをします。

※当提案は、情報デザイン学部 環境デザイン創成学科 土橋喜人教授(専門:交通バリアフリー、国際協力、障害と開発、障害者福祉)のアドバイスを得て行われました。

 

「協働のまちづくりチャレンジ事業」の概要

「協働のまちづくりチャレンジ事業」は、市民、NPO、学生団体等と行政が連携し、地域の課題解決や新たな価値創出に取り組む実践型事業です。採択団体は、金沢市と協働しながら事業を実施し、地域課題に対する実効性のある取り組みや持続可能な仕組みづくりを目指します。特に学生・高校生部門では、若い世代ならではの視点や創造性を活かした企画が期待されており、地域社会への参加と実践的な学びの機会の創出にもつながっています。

本事業は、市民団体や学生等が主体となり、地域課題の解決や魅力向上に向けた取り組みを金沢市と協働で推進するもので、令和8年度は全体で17団体が採択されました。そのうち、学生・高校生部門では8団体が選定されています。

 

【金沢市 令和8年度協働のまちづくりチャレンジ事業】 Webページ

https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/shiminkyodosuishinka/gyomuannai/3/3/2/30699.html

*各採択団体の発表資料も掲載されています

 

今後の展望

金沢工業大学では、学生が主体となって地域課題の解決に取り組むプロジェクトを積極的に支援しています。今回採択された2団体の活動は、地域社会と連携した実践的教育の一環であるとともに、金沢市のまちづくりに新たな価値をもたらす取り組みとして期待されています。

今後も金沢工業大学は、学生の挑戦を通じて地域社会に貢献するとともに、未来志向のまちづくりを推進してまいります。

 

 

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