アッヴィ、2026年度AAD年次総会にて免疫介在性皮膚疾患の標準治療の向上に向けた新たな臨床試験などを発表
アッヴィ合同会社
更新日時:4月30日 11時00分
2026年4月30日
アッヴィ合同会社
アッヴィ、2026年度AAD年次総会において、免疫介在性皮膚疾患の標準治療の向上に向けた新たな臨床試験およびリアルワールドエビデンスを発表
ー 乾癬における重要な領域や乾癬性関節炎の長期治療を含め、乾癬に対するリサンキズマブの有効性および安全性のデータを発表
ー アトピー性皮膚炎におけるウパダシチニブの最小疾患活動性および臨床的長期安全性アウトカムに関するリアルワールドエビデンス、ならびに尋常性白斑および円形脱毛症に対する第3相試験データを含む
イリノイ州ノースシカゴ、2026年3月27日(米国時間)―アッヴィ(NYSE: ABBV)は本日、3月27日から31日にコロラド州デンバーで開催される2026年度米国皮膚科学会年次総会(AAD)において、皮膚科領域のポートフォリオに関する新たな研究データを提示することを発表しました。
アッヴィはAADで24件の抄録を発表予定であり、このうち1件はレイトブレイキングプレゼンテーションです。一連の免疫介在性皮膚疾患の標準治療の向上を推進するアッヴィのリーダーシップをさらに強固なものとする重要なデータが含まれます。幅広い皮膚疾患にわたるこの確固たる臨床エビデンスと、疾患コントロールを裏付けるリアルワールドエビデンスにより、持続的な治療効果、長期的な安全性および生活の質の改善が示されています。
アッヴィのvice president, global medical affairs, immunologyであるAndrew Anisfeld, Ph.D.は次のように述べています。「AADで発表するデータにより、アッヴィは持続的な有効性と安全性の重要性を明確に示し、標準治療を再構築するとともに、最終的には将来、免疫介在性皮膚疾患を有する患者さんに変革をもたらす治療パラダイムの創出に貢献することを目指しています。リサンキズマブとウパダシチニブに関する複数の臨床試験とリアルワールドデータソースから強固なエビデンスが得られており、患者さんの転帰改善をサポートするアッヴィの取り組みを改めて示しています」
乾癬性関節炎およびアトピー性皮膚炎における長期成績
・乾癬性関節炎におけるX線画像上の構造的進行抑制:第3相試験KEEPsAKE-1で得られたリサンキズマブの長期(5年間)の有効性およびX線画像上の転帰を解析した結果、88%の患者さんが244週時までX線画像上の構造的進行抑制(modified Total Sharp Scoreの変化が0未満と定義)を維持していました。
・アトピー性皮膚炎における年齢別の長期安全性アウトカム:中等症から重症のアトピー性皮膚炎を有する青少年および成人の患者さんを対象としたMeasure Up 1試験、Measure Up 2試験およびAD Up試験第3相試験において、ウパダシチニブを最長6年間投与したときの安全性プロファイルを年齢層別に評価しました。統合解析全体では、ウパダシチニブを投与された患者さんは2,683名であり、曝露人年は9,000人年以上に相当しました。特に注目すべき有害事象(AESI)の発現率は、65歳未満の年齢層で一貫しており、高齢者(65歳以上)では一部のAESIがより高い発現率が認められました。また、青少年および成人(12~49歳)では、主要心血管系有害事象(MACE)は報告されませんでした。
アトピー性皮膚炎および乾癬における生活の質への影響
・アトピー性皮膚炎における最小疾患活動性を評価したリアルワールドエビデンス:リアルワールド研究であるAD-VISE試験の新たな解析から、通常診療でウパダシチニブを投与された成人および青少年のアトピー性皮膚炎患者さんにおける治療成績が明らかになりました。これらのデータによると、皮膚疾患患者さんの生活の質評価指標(Dermatology Life Quality Index 、DLQI)スコアで0または1を達成した患者さんの割合は、最小疾患活動性を達成した患者さん(72.3%)の方が、中等度の治療目標を達成した患者さん(21.7%)、またはいずれの治療目標も達成しなかった患者さん(9.9%)よりも高い結果となりました。
・さらに、各身体部位の転帰を評価したところ、半数を超える患者さんがウパダシチニブの投与開始6か月後には頭頸部でEASI-90を達成し、生物学的製剤による治療歴にかかわらず一貫した効果が認められました。
・乾癬における高い治療目標の達成に伴う生活の質改善:生物学的製剤による治療歴のない中等症尋常性乾癬患者さんにリサンキズマブ(RZB)を投与したときの治療成績をデュークラバシチニブ(DEU)と比較し評価するIMMpactful試験について、16週時の結果のサブグループ解析を発表します。この解析の結果、皮膚症状の改善度が高かった患者さん[PASI 90(RZB群57.3%、DEU群22.9%)およびPASI 100(RZB群27.5%、DEU群6.5%)]では、乾癬症状および生活の質により大きな改善[乾癬症状評価尺度(Psoriasis Symptom Scale)0/1(RZB群58.0%、DEU群26.3%)およびDLQI 0/1(RZB群64.1%、DEU群30.5%)]を達成したことが示されました。52週時のデータセットで得られる結果は年内に今後の学会で発表する予定です。
・影響の大きい部位に乾癬がある患者さんの生活の質改善:陰部および頭皮の乾癬は患者さんへの大きな負担や生活の質への影響を伴い、患者さんによっては不安、抑うつ、社会的回避につながる場合もあります1。第4相試験であるUnlIMMited試験では、中等症から重症の陰部乾癬(Study-G)または頭皮乾癬(Study-S)を有する成人患者さんを対象に、リサンキズマブの有効性および安全性を評価しています2。リサンキズマブを投与された患者さんの16週時における生活の質改善(DLQIで評価)を解析した結果、個別DLQI 0/1達成率は、Study-Gで72%~88.9%、Study-Sで83.3%~100%でした。また、UnlIMMited試験のStudy-G(陰部乾癬)とStudy-S(頭皮乾癬)で得られた有効性および安全性の主要結果をもって生物学的製剤承認一部変更申請が行われ、今月初旬、リサンキズマブ(スキリージ(R))の米国添付文書の改訂が米国食品医薬品局(FDA)に承認されました。
ウパダシチニブの第3相試験データ
青少年および成人の非分節型白斑に対する全身療法:成人および青少年の非分節型白斑患者を対象に、ウパダシチニブの有効性および安全性を評価する、同一デザインからなる2つの第3相試験(Viti-Up試験)の結果が、レイトブレイキングアブストラクト(最新の重要演題)として発表される予定です。本データは、白斑に対する全身療法として初の第3相試験結果となります。試験では、ウパダシチニブ投与群とプラセボ投与群を比較し、全身の色素再生および顔面の色素再生の改善を評価しました。なお、ウパダシチニブは白斑の治療において米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得していません。
・青少年および成人における脱毛症重症度ツール(Severity of Alopecia Tool:SALT)による評価:成人および青少年の重症(頭部の脱毛面積が50%以上)の円形脱毛症を対象とするウパダシチニブの第3相試験(UP-AA試験)の解析結果として、24週時点でSALT 20以下を達成した青少年および成人患者さんの割合は、ウパダシチニブ15 mg(UPA15)群または30 mg(UPA30)群の方がプラセボ群よりも高いことが判明しました(UPA15群Study1/Study2:青少年56%/56.5%、成人44.1%/43.6%、UPA30群Study1/Study2:青少年84.6%/76.2%、成人51.8%/52.6%、プラセボ群Study1/Study2:青少年0%/10.0%、成人1.6%/3.0%)。いずれの試験でも新たな安全性シグナルは認められませんでした。なお、ウパダシチニブは、円形脱毛症に対するFDAの承認は取得していません。
2026年度AAD年次総会のePosterはこちらからご覧ください。レイトブレイキングセッションはこちらからご覧ください。採択されたアッヴィによるアブストラクトと口頭発表には以下のものが含まれています。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M102977/202604288271/_prw_PT1fl_94V8WhDn.png】
スキリージ(R)(リサンキズマブ)について
スキリージは、インターロイキン-23(IL-23)のp19サブユニットに選択的に結合し、IL-23をブロックするIL-23阻害薬です。炎症プロセスに関与するサイトカインであるIL-23は、多くの慢性免疫介在性疾患に関与すると考えられています。スキリージは、中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎、尋常性乾癬、乾癬性関節炎およびクローン病に対する治療薬としてFDAに承認されています3。
リンヴォック(R)(ウパダシチニブ)について
アッヴィの科学者が発見し開発したリンヴォックはJAK阻害剤であり、複数の免疫介在性炎症性疾患を対象に研究が進められています。酵素および細胞を用いたアッセイにおいて、リンヴォックは、JAK-2、JAK-3およびTYK-2と比較して、JAK-1に対し高い阻害活性を示しました。特定のJAK酵素の阻害が、治療効果や安全性にどのように関連しているかは現時点では明らかになっていません。
現在、ウパダシチニブ(リンヴォック)は、円形脱毛症、化膿性汗腺炎、高安動脈炎、全身性エリテマトーデスおよび尋常性白斑を対象とする第3相試験が進行中です。これらの疾患に対するウパダシチニブの使用はFDAによって承認されておらず、これらの疾患に対するウパダシチニブの安全性および有効性は確立されていません。
References:
1.Takeshita J, Grewal S, Langan SM, Mehta NN, Ogdie A, Van Voorhees AS, Gelfand JM. Psoriasis and comorbid diseases: Epidemiology. J Am Acad Dermatol. 2017 Mar;76(3):377-390. doi: 10.1016/j.jaad.2016.07.064. PMID: 28212759; PMCID: PMC5731650.
2.Song EJ, Ehst B, Glick B, Lewitt GM, Rich P, Ezra N, Bagel J, Anschutz T, Bialik B, Duan C, Ashley D, Patel M, St John G, Setty AR, Ackerman L. Efficacy and Safety of Risankizumab in Genital or Scalp Psoriasis in the UnlIMMited Phase 4 Randomized Clinical Trial at Week 16. Dermatol Ther (Heidelb). 2026 Jan;16(1):293-307. doi: 10.1007/s13555-025-01544-6. Epub 2025 Oct 25. PMID: 41139175; PMCID: PMC12872952.
3.SKYRIZI [Package Insert]. North Chicago, IL: AbbVie Inc.; 2026.
4.RINVOQ [Package Insert]. North Chicago, IL: AbbVie Inc.; 2025

