MSCIがプライベートアセット分類基準の提供を開始
MSCI合同会社
更新日時:10月14日 11時19分

MSCI PACS™でプライベート市場の透明性と一貫性を実現するための共通言語を確立

東京-2025年10月14日-機関投資家による資産配分の拡大や富裕層からの資金流入によって、プライベートアセットへの投資が急成長しています。しかし投資業界では、効率的にエクスポージャーを分類し、パフォーマンスを測定し、投資戦略を明確に伝えるための共通の仕組みがいまだ整備されていないため、透明性が確保されず、そのことが業界の発展の足かせとなっています。

                     

MSCIは、この課題を解決するためのソリューションとして、MSCI PACSの提供を開始しました。当社独自の資産分類フレームワークであるMSCI PACSは、プライベート市場に秩序、比較可能性、一貫性をもたらすことを目的に設計されており、未公開企業、不動産、インフラ等の幅広いプライベートアセットを対象に、投資のライフサイクル全体を通じてポートフォリオ戦略やパフォーマンスを効果的にベンチマーク、分析、伝達するうえで有用な詳細な分類基準を提供します。

 

MSCI PACSは、プライベートアセットに特化して策定された国際的な分類体系(タクソノミー)です。世界中の公開企業を分類・比較する際に使用される世界産業分類基準(GICS®[1] など、MSCIがこれまでさまざまな基準やツールの提供において中心的な役割を果たしてきた長年の実績を基盤として開発されました。AIを活用したマネージド・データ・サービスとして提供されるPACSは、一貫性のあるセクター分類を大規模なスケールで適用することで、プライベート市場における透明性と比較可能性を確保する強固な基盤として機能します。

 

MSCI プライベート資産部門責任者 ルーク・フレマーは次のように述べています。「プライベート市場は、世界の金融エコシステムにおける存在感を増す中で転換点を迎えています。MSCIは、MSCI PACSを通じて、プライベートアセットの特定、比較、分析のあり方を長期にわたって形成していく仕組みを導入します。」

 

MSCIは、プライベート市場のプロフェッショナルの皆様に、市場の透明性の向上とポートフォリオ全体にわたる的確な意思決定を支援するためのツール、調査、データを提供する包括的な施策を展開しており、今回のPACSの導入は、このようなMSCIのコミットメントを反映した取り組みです。詳細はMSCI Private Assetsをご覧ください。

 

以上

 

MSCIについて

MSCI Inc.(NYSE: MSCI)は、金融エコシステム全体の参加者を共通言語でつなぐことで、グローバル市場の強化に貢献しています。当社の経験豊富なリサーチに基づき、かつ最新のテクノロジーによって支えられた、データ、リスク分析ツール、指数は、グローバル投資家にとってのスタンダードを確立するとともに、お客様がリスクと投資機会を理解することで、より良い意思決定を行い、イノベーションを実現できるよう支援しています。MSCIは、アセットマネージャーやアセットオーナー、プライベート市場のスポンサーや投資家、ヘッジファンド、ウェルスマネージャー、銀行、保険会社、そして事業法人にサービスを提供しています。詳細は www.msci.com をご覧ください。

 

[1] GICS(世界産業分類基準)は、MSCI Inc.とS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによって共同開発された分類基準です。