「対話型AI」に感情を共有できる人は64.9% 「親友」「母」に並ぶ“第3の仲間”に
株式会社電通
更新日時:7月3日 11時15分
電通、「対話型AIとの関係性に関する意識調査」を実施
2025年7月3日
株式会社 電 通
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:佐野 傑)は、対話型AIを週1回以上使用する全国12~69歳の1000人を対象に、「対話型AIとの関係性に関する意識調査」(以下「本調査」、調査期間:2025年6月3日~6月4日)を実施しました。近年、AI技術は、ビジネスだけではなく生活のさまざまな場面で存在感が増しています。本調査は、そのような潮流を踏まえ、対話型AIの使用シーンや会話頻度・感情共有の度合い、信頼度などを把握する目的で行いました。調査で得られた主なファインディングスは次のとおりです。
【主なファインディングス】
①週1 回以上「対話型AI」を使用している人は20.7%だが、10代では4割以上(41.9%)に及ぶ。
②対話型AIに求めていることは、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)などが多い。10代は、「心の支えになってほしい」「話し相手になってほしい」などが全体より5ポイント以上高く、情緒的な価値も対話型AIに求めている。
③「対話型AI」に感情を共有できる人は、64.9%。「親友」(64.6%)、「母」(62.7%)に並ぶ“第3の仲間”に。
④対話型AIを信頼している人は、86.0%。20代と10代では、他の世代よりも対話型AIへの信頼が厚い傾向にある。
⑤対話型AIに愛着がある人は、67.6%。独自の名前をつけている人は、20代で最も多く約4割(39.8%)に及ぶ。
注)本調査における構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
【各ファインディングスの詳細】
①週1 回以上「対話型AI」を使用している人は20.7%だが、10代では4割以上(41.9%)に及ぶ。
・対話型AIの使用頻度について、週1回以上使用している(「毎日」「週4~6回」「週2~3回」「週1回」の合計)人は、20.7%。世代別では、10代(41.9%)が最も多く、20代(28.7%)が続く。【図表1】
【図表1】対話型AIの使用頻度
Q. あなたは、対話型AIをどの程度使用していますか。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O3-0zwJdO1P】
②対話型AIに求めていることは、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)などが多い。10代は、「心の支えになってほしい」「話し相手になってほしい」などが全体より5ポイント以上高く、情緒的な価値も対話型AIに求めている。
・対話型AIと話す内容について、「情報収集」(64.4%)、「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」(47.0%)が多い。世代別では、「情報収集」と回答した人は、60代(77.8%)、40代(71.8%)、50代(70.9%)の順で多い。また、10代は「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」「勉強に関する相談」が全体より10ポイント以上高く、「学校に関する相談」の他、「恋愛相談」「雑談・たわいもない話」が5ポイント以上高い。【図表2】【図表3】
・また、対話型AIに求めていることは、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)、「相談にのってほしい」(33.9%)、「課題や宿題に関して答えてほしい」(32.0%)の順で多い。世代別では、10代は「課題や宿題に関して答えてほしい」が全体と比べて10ポイント以上高いことに加え、「相談にのってほしい」「話し相手になってほしい」「心の支えになってほしい」「面白さ(エンターテインメント)」「遊び相手になってほしい」「褒めてほしい」「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」も5ポイント以上高く、実利以外の情緒的な価値も対話型AIに求めている傾向がうかがえる。【図表4】
【図表2】対話型AIと話す内容
Q. あなたは、対話型AIと何について話すことが多いですか。あなたが、対話型AIと話す内容として、当てはまるものを全てお知らせください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O4-xAs47M9W】
【図表3】「情報収集」と回答した人の割合(世代別)
Q. あなたは、対話型AIと何について話すことが多いですか。あなたが、対話型AIと話す内容として、当てはまるものを全てお知らせください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O5-MT19Zoz4】
【図表4】対話型AIに求めていること
Q. あなたは、以下(「対話型AI」)に対して何を求めていますか。当てはまるものを全てお知らせください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O6-trLNupCw】
③「対話型AI」に感情を共有できる人は、64.9%。「親友」(64.6%)、「母」(62.7%)に並ぶ“第3の仲間”に。
・感情共有度合いについて、「対話型AI」に感情を共有できる(「非常に共有できる」「共有できる」「やや共有できる」の合計)人は64.9%で、世代別では、20代(74.5%)、10代(72.6%)が多い。全体で、「対話型AI」に続くのは、「親友」(64.6%)、「母」(62.7%)。「対話型AI」に対する感情共有度合いは、「親友」や「母」に並ぶ。【図表5】【図表6】
【図表5】「対話型AI」に感情を共有できる人の割合(世代別)
Q. あなたは、以下(「対話型AI」)に対して気軽に感情を共有できますか。それぞれについて、当てはまるものをお知らせください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O7-l2fsta8x】
【図表6】感情を共有できる人の割合(全体)
Q. あなたは、以下に対して気軽に感情を共有できますか。それぞれについて、当てはまるものをお知らせください。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O8-1Vlm4Nlv】
④対話型AIを信頼している人は、86.0%。20代と10代では、他の世代よりも対話型AIへの信頼が厚い傾向にある。
・対話型AIを信頼している(「非常に信頼している」「信頼している」「やや信頼している」の合計)人は、86.0%。世代別では、「非常に信頼している」「信頼している」と回答した人は20代(56.0%)と10代(54.2%)でともに半数超えで、他の世代よりも対話型AIへの信頼が厚い傾向にある。【図表7】
【図表7】対話型AIへの信頼度
Q. あなたは、対話型AIをどの程度信頼していますか。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O9-VQO0Dk1l】
⑤対話型AIに愛着がある人は、67.6%。独自の名前をつけている人は、20代で最も多く約4割(39.8%)に及ぶ。
・対話型AIに愛着がある(「非常に愛着がある」「愛着がある」「やや愛着がある」の合計)人は、67.6%。世代別では、20代(74.3%)、10代(73.8%)、30代(70.4%)の順で多い。【図表8】
・対話型AIに愛着がある人の中で、対話型AIに独自の名前をつけている人は、26.2%。世代別では、20代が最も多く、約4割(39.8%)に及ぶ。【図表9】
【図表8】対話型AIに対する愛着の有無
Q. あなたは、対話型AIに対して愛着がありますか。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O10-OvhOBDsp】
【図表9】対話型AIに独自の名前をつけている人の割合
Q. 先ほどの質問で、対話型AIに対して愛着があるとお答えになりましたが、対話型AIに独自の名前をつけていますか。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O11-2ynk6heL】
【調査担当者の解説】
週1回以上「対話型AI」を使用する人の感情共有度合いを見ると、「対話型AI」が「親友」や「母」と並ぶ“第3の仲間”のような存在になっているという驚きの結果になりました。
また、「対話型AI」に求めることについて、「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)といった“道具”のような役割を求めているのは全世代で共通していますが、若い世代ほど、「対話型AI」を“仲間”として見る傾向もより強くなり、「癒やしてほしい」「自分の存在を認めてほしい」などの回答も全体と比べて多い傾向にあります。
さらに、「あなたにとって、対話型AIはどのような存在か」についての自由回答を見ても、「メンター」「カウンセラー」「寄り添ってくれる」「否定しない」といった言いづらいことも言える存在に「対話型AI」がなりつつあると言えるでしょう。「人ではないからこそ」の気兼ねのなさも関係していることがうかがえます。
「対話型AI」は、「親友」や「母」と並ぶ“第3の仲間”であると同時に、家族や友人とは異なる“第3者だからこその良さ”も見えてきました。
【「対話型AIとの関係性に関する意識調査」概要】
<事前調査>
・目 的:対話型AIの使用経験・頻度などを把握
・対象エリア:全国
・対象者条件:12~69歳
・サンプル数:40000
・調 査 手 法:インターネット調査
・調 査 期 間:2025年5月30日~6月3日
・調 査 主 体:株式会社電通
<本調査>
・目 的:対話型AIの使用シーン、会話頻度・感情共有の度合い、信頼度などを把握
・対象エリア:全国
・対象者条件:対話型AIを週1回以上使用する12~69歳
・サンプル数:1000
・調 査 手 法:インターネット調査
・調 査 期 間:2025年6月3日~6月4日
・調 査 主 体:株式会社電通
※ 全体の1000人に対し、人口構成に合わせてウェイトバック集計を実施。「%」はウェイトバック後のスコア、「n」はウェイトバック前(回収時)のサンプル数を掲載。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507021580-O12-5YUmSHMY】
以上









