「幕末土佐の天才絵師 絵金」展 開催
公益財団法人サントリー芸術財団 サントリー美術館
更新日時:6月12日 17時34分

2025年6月12日 16:00
サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/

幕末土佐の天才絵師 絵金
 会期: 2025年9月10日(水)~11月3日(月・祝)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202506110358-O4-582Vi9T4
サントリー美術館(東京・六本木)は、2025年9月10日(水)から11月3日(月・祝)まで「幕末土佐の天才絵師 絵金」を開催いたします。

土佐の絵師・金蔵(1812~76)は高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風をのこし、地元高知では「絵金(えきん)さん」の愛称で長年親しまれてきました。歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを極彩色で絵画化した芝居絵屏風は、同時代の絵画のなかでも一段と異彩を放つものです。絵金の屏風は、今なお夏祭りの間に神社や商店街の軒下に飾られ、提灯や蝋燭の灯りで浮かび上がる画面は、見る者に強い印象を残しています。

1966年に雑誌『太陽』で特集されたことを契機に、絵金は小説・舞台・映画の題材として取り上げられ、1970年前後には東京・大阪の百貨店で展覧会が開催されるなど一時ブームとなりました。高知県立美術館では1996年と2012年に回顧展が開かれていますが、芝居絵屏風の多くが神社や自治会などに分蔵されており、それらをまとめて観られる機会は滅多にありません。

近年、高知県香南市赤岡町に絵金蔵が開設され、香南市野市町には創造広場「アクトランド」(現・アクトミュージアム)の絵金派アートギャラリーがオープンするなど、絵金の画業を再評価し、作品を保存・研究・展示する環境が整ってきました。高知県外で半世紀ぶりとなる本展は、あべのハルカス美術館(2023年)、鳥取県立博物館(2024年)へ巡回し、いよいよ東京での開催です。

サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念としています。「夏祭りに夕立が来たら、屏風より先に提灯を片付けた」と語られるほど、絵金は生活に溶け込みつつ、高知の文化のなかで大切に受け継がれてきました。東京の美術館では初の大規模展となる本展を通じて、絵金の類稀なる個性と魅力をお楽しみください。

 
【開催概要】
▼会期:2025年9月10日(水)~11月3日(月・祝)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。

▼主催:サントリー美術館、読売新聞社
▼協賛:三井不動産、鹿島建設、サントリーホールディングス
▼後援:高知県、J-WAVE、TOKYO MX
▼協力:松竹

▼会場:サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
 アクセス(東京ミッドタウン[六本木]まで)
  都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結
  東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結
  東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩約3分

【基本情報】
▼開館時間:10時~18時
※ 金曜日および11月1日(土)・2日(日)は20時まで、9月26日(金)・27日(土)は六本木アートナイトのため21時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
▼休館日: 火曜日(9月23日、10月28日は18時まで開館)

▼入館料:
・ 当日券:一般1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円
・ 前売券:一般1,600円、大学生1,000円、高校生800円
※中学生以下無料
※ サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットにて取扱
※前売券の販売は7月2日(水)から9月9日(火)まで
※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ

▼割引:
・ あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引
・ 団体割引:20名様以上の団体は100円割引
※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)

【お問い合せ】
▼TEL:03-3479-8600
▼美術館ウェブサイト:https://www.suntory.co.jp/sma/

ekin2025_1920_900
ekin2025_1200_1200
ekin2025_750_600