富山市ガラス美術館で企画展「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」11月2日から開催
富山市
更新日時:11月2日 09時00分
11月2日
富山市
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409256986-O2-l83KJ86B】
エミール・ガレ(1846-1904)は、アール・ヌーヴォー期、フランス東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開し、輝かしい成功を収めました。晩年の1901年には、様々なジャンルにわたるナンシーの芸術家たち36名とともに「ナンシー派(産業芸術地方同盟)」を結成し、初代会長も務めています。
ナンシーの名士として知られる一方、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは、芸術性に溢れ、豊かな顧客が集う首都パリでした。父の代からその製造は故郷ナンシーを中心に行われてきましたが、ガレ社の製品はパリのショールームに展示され、受託代理人を通して富裕層に販売されていったのです。ガレ自身も頻繁にパリに滞在しては、取引のあった販売店を訪ねました。1878年、1889年、1900年にはパリ万博という国際的な大舞台で新作を発表し、特に1889年万博以降は社交界とも繋がりを深め、その名を広めていきました。しかし彼自身が知人への書簡で訴えていたように、その成功によってもたらされた社会的ジレンマや、彼にのしかかる重圧は、想像を絶するものだったと言います。1900年の万博のわずか4年後、ガレは白血病によってこの世を去りました。
本展覧会では、ガレと彼の地位を築いた憧れのパリとの関係に焦点を当て、彼の創造性の展開を顧みる試みです。輝かしい名声、それゆえの苦悩、そして発展……、世界的芸術の都パリという舞台なくしては、ガレの芸術性も成し遂げられなかったでしょう。どうぞご期待ください。
【開催概要】
■会 期 2024年11月2日(土)~ 2025年1月26日(日)
■会 場 富山市ガラス美術館2・3階 展示室1~3
■開場時間 9:30~18:00
(金・土曜日は20:00まで、入場は閉場の30分前まで)
閉場日 第1・3水曜日、年末年始(12月29日~1月1日、1月8日)
■観覧料 一般1,200円(1,000円)大学生1,000円(800円)
高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金です。
※本展観覧券で常設展もご覧いただけます。
■主 催 富山市ガラス美術館
■後 援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、北日本新聞社、富山新聞社、NHK富山放送局、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ
【関連プログラム】
■ライブラリー&ミュージアムコンサート
ギターとフルートによる光のアール・ヌーヴォー
日 時:11月10日(日)13:00~13:30
場 所: 2階ロビー
出演者:神保侑典(ギター)、四十谷諒(フルート)
参加無料、申込不要
■ワークショップ:「ガラスのヒンメリを作ろう」
日 時:12月7日(土)①10:30~12:00、②13:30~15:00
場 所:6階レクチャールーム
対 象:小学4年生以上
定 員:各回10名
参加費:2,500円
※事前申し込み制
※申し込み方法などの詳細は当館公式ホームページをご覧ください。
■記念講演会
日 時:1月18日(土)14:00~
場 所:富山市ガラス美術館 2階ロビー
講 師:土田ルリ子(富山市ガラス美術館館長)
テーマ:「エミール・ガレ:その人と芸術」
参加無料、申込み不要(入場の際、展覧会チケットの半券をご提示ください。)
■館長による作品解説
日 時:11月10日(日)、11月30日(土)、12月15日(日)、1月11日(土)
各 回:14:00~
場 所:富山市ガラス美術館 2・3階展示室1~3
参加無料、申込み不要
〇 展示室への入場には、本展観覧券が必要です。
〇 関連プログラムの詳細は、美術館ウェブサイトやSNSなどでお知らせします。
〇 プログラムは都合により中止、または変更となる場合があります。
〇 最新の情報は美術館ウェブサイトにてご確認ください。
ガラス美術館ウェブサイト
https://toyama-glass-art-museum.jp/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202409256986-O1-u4039HOS】